ふくみつクリニック

お知らせ

当院で行っている新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症が流行し、9ヶ月が過ぎようとしております。治療法も確立しないまま、収束の兆しも見えず不安な毎日をお過ごしのことと思います。

当院においては、皆様のご理解とご協力のおかげもあり、発症者ゼロで運営できておりますことに心から感謝しております。職員一同、これまで私生活の制限や対策を万全に日夜取り組んできました。ここに当院での取り組み内容をお伝えしますが、皆様方へも引き続き感染対策へのご理解ご協力をお願いいたします。

現在までの状況

  1. 今年2月ごろより、防護対策に必要なゴーグル(シールド)、マスク、防護服、手袋、アルコール等が全くの入手困難となりました。そのため、ホームセンターや通信販売等、購入数制限もある中、少しずつですが感染対策に不備の無いように入手していました。
  2. 4月ごろより、福岡県医師会や保健所を通じ少しずつ防護物資を支給頂いておりました。しかし対策にはまだまだ十分とはいえない状態です。現在は業者からの納入数も厳しく制限される中、少しずつ入手できるようになっており、不足物資は①の対応で購入しております。
  3. 感染流行当初、行政の対応により保育所や学校の通所通学制限があり、職員の勤務に影響を及ぼした結果、人員不足に備えてみつみ厨房からの給食を休止いたしました。
  4. 感染疑いの患者様はPCR検査の結果がでるまでは隔離透析を行っています。

患者様への対応と対策

  1. 2/3~患者様への案内(お願い)書を配布開始
    ・日常に加え、来院時のマスク装着の強化
    ・来院前に検温を行っていただき、有熱者は来院せず連絡してもらう
    ・不要不急の外出を控えていただくよう要請
    ・マスク不足により、マスクの洗浄方法や手作りマスクの方法案内
    ・感染予防についてのハンドブック配布  …など随時配布
  2. 3/2~一般外来患者様の来院制限、電話再診開始
  3. 自宅出発時に加え、当院来院前にも検温開始
  4. 来院時の手指消毒、靴裏の次亜塩素酸消毒マットを設置
  5. 更衣室利用中のソーシャルディスタンスを警鐘
  6. 患者様共有物の制限(手枕タオル、リハビリ用ボール等)
  7. 4/28~透析室ベッド間のビニールカーテンでのシールド設置開始
  8. 5/21~空気清浄機(除菌ウイルス対策機能付き)各所設置
  9. 5/24~透析室での隔離エリア内の対策強化
    ・換気扇設置
    ・ビニールカーテンを二重とし対策
    ・防護着着脱エリア設置  …など
  10. 7/10~ふくみつクリニックのみ3階フロア(旧病棟)内に隔離透析室配置
    ・新規個人透析機導入
    ・発熱時や他院転入時、県外から帰省の場合など潜伏期間を疑う時期にも使用
  11. 9/8~食事中の感染対策にて必要と判断される方にはテーブルシールドを準備

施設及び職員の対応と対策

  1. 3/13~マスク不足により職員配布も一時停止、各々にて次亜塩素酸消毒を行い再利用する。現在も入荷不十分のため週に数枚の配布と手作りマスク等も利用し対策
    ・感染者、また疑いのある方の対応時は、サージカルマスクやN95マスクなど、必要に応じその都度交換する
  2. 外部来院者(搬入業者等)を最小限とし、訪問者名、防護対策や健康観察を毎回必ず記録
  3. 4/1~全国の自粛緩和後も当院では非常事態体制の継続
    ・理美容室、スポーツジム、飲食や会食、娯楽外出、慶弔儀式、県外外出など生命に関わる以外の不要不急の外出すべてを厳禁としている
    ・医療機関受診や、家庭内の感染リスクが高いと判断される場合は7日~14日間の出勤停止
  4. 4/17~職員同居者等に感染発生がある場合、家庭内感染を予防するため、法人福利施設の職員寮2室を臨時居住場所とし確保
  5. 4/18~受付カウンターにビニールカーテン設置
  6. 5/1~毎日の体調管理、出勤前の検温、健康観察を記録
  7. 8/12~感染者発生時のための正しい防護衣着脱のトレーニングとその習得
  8. 8/20~患者様、職員内で感染者が出た場合(3日前から感染のリスク有)に備え、防護エプロン、手袋、フェイスシールド(又はアイシールド)を装着、制服は毎日消毒洗浄を行う
  9. 職員間のソーシャルディスタンスが保てるよう、各部署、チーム毎の時差出勤、更衣室の振り分け、来院時の手指消毒、靴裏の次亜塩素酸消毒を徹底
  10. マスクを外すことで感染リスクが高まることがないよう、時差休憩を取り、テーブルの振り分けなど、細かく区分化する
  11. 万が一感染者発生時には、出勤停止となる職員が多数発生することも予測されるため、チーム区分を可能な限り固定化し、職員不足を最小限に抑え、業務の簡素化を図り対策をとる
  12. 感染者来院時の経路を明確に区分化する

院内に感染者が出た場合の対策

患者様が感染した場合

  • 基本的に維持血液透析中の患者様は、保健所からの透析治療が可能な感染症指定医療機関への入院の指示に従う。万が一、該当の医療機関が満床であり入院を待たされる場合は、ふくみつクリニック3F隔離透析室にて一時入院とし、指定医療機関のベッドの空きを待つ方針とする
    *担当医師の判断、ご本人承諾の元、内服薬などを使用する場合もある
    *当院での治療として、人工呼吸器やECMOはできない
    *家族・親族の付添いや面会は不可
  • 患者様の感染者発生により、携わる職員に濃厚接触の可能性のある者には当該職員もPCR検査を行う
  • 10~14日間、濃厚接触者は隔離透析を行うが、濃厚接触者が多数に及ぶ場合には、曜日ごと(感染疑い者の曜日、非感染者の曜日)に分けて透析を行う等、大掛かりなスケジュール変更となる場合もある

職員が感染した場合

  • 感染した職員は保健所の指示に従って対処する
  • 職員から患者様への濃厚接触者がいた場合はPCR検査を行うとともに、結果がわかるまでは隔離透析を行う
  • 職員間の濃厚接触者はPCR検査判定の結果が出るまでは出勤停止とする
  • 少人数の勤務となるため、業務内容を簡素する

今後の対応と対策

  • 透析中の食事はマスクを外すことで感染のリスクが高まります。従って感染リスクを避けるために透析中の食事はご遠慮ください。糖尿病などで透析中の食事が必要な場合は医師にご相談ください。尚、透析中に食事する場合はなるべくスタッフの介助がいらないように工夫し、テーブルシールドは必ず置くこととします。
  • 新型コロナウイルス感染を疑う場合、迅速にPCR検査をおこなう
  • 対策内容に変更があれば随時更新し、患者様、職員へ配信していく

令和2年11月1日 新型コロナウイルス感染対策委員会